TVもネットも連日、国内外における新型インフルエンザのニュースを繰り返し、STAY HOMEガイドラインに従って静かに家で過ごしていても、TVを見ているだけで頭やのどや呼吸器に違和感を感じてしまう、そんな心理的マイナスプラシーボに引っ張られてしまう人も少なくないと思う。
現状把握のためにTVニュースを見るのは朝と夜の2回ぐらいにして、あとはもっぱらYouTubeで昔懐かし日本のアニメや(サザエさんとか(^▽^)/)、映画、ドラマを見たり、ストレッチやダンスレッスン物を見ながら体を動かしたりして、時間をつぶすことにしている。
YouTubeってすごいやん、と思う中、これは秀逸、毎回、関心と尊敬と信頼の極みで見ているのがMedCramのDr.Roger Seheultが発信しているCOVID19 Update シリーズ。
週末を除きほぼ毎日更新され、4月3日現在で48本アップロードされている。MedCramは医学生や関係者向けのオンライン講座を多種多様展開しており、有料のものもあれば、無料で閲覧できるものもある。COVID19シリーズはYoutubeで誰もが視聴でき、英語というハードルはあるかもしれないが、ぜひたくさんの人々にフォローしてほしいと思う。
![IMG_4124[1]](https://norismassotherapy.com/wp-content/uploads/2020/04/img_41241.jpg?w=557&h=418)
Dr Seheultの英語はとても簡潔明瞭で、声も聴く人に安心感をもたらす力強さがある。新型インフルエンザに関しては日本でもほかの国でも、多くの医療専門家がYouTubeで動画を公開しているが、自ら顔出しして、ただノウハウや見解を、いかにも自分は専門家だといったふうににぎにぎしく語るものが多い中、Dr Seheultのアップデートは、毎回、公式の統計に基づくグラフや図式を交えながら、最新のものから過去100年にさかのぼる研究論文を引用しながら、現状と対策に関する科学的かつ客観的で明快な考察と解説および要点を、一般の視聴者にも非常に分かりやすい手法や言葉を使って説明している。
4月1日に更新されたNo47では、新型インフルエンザ闘病に際し、ワクチンが未開発の現時点で砦となる免疫システムの強化にとって、温水療法(サウナや温冷シャワーも含む)の効果可能性について、現代のようにICUなどの特殊な設備もなかったころにスペイン風邪が猛威を振るった100年前の医療専門誌に掲載された報告書を取り上げ、説明している。
それによると、当時、スペイン風邪の感染から肺炎発生、その致死率について、陸軍、結核治療施設における外来患者と同入院患者の3つのグループにおける統計を比較した。それぞれ感染から肺炎への発生率は、陸軍、外来、入院の順に低かったものの、肺炎からの致死率でみると、まったくの逆転がみられた:陸軍60%、外来3.8%、入院1.3%。その要因は、入院患者には温水療法を十分に施したこと、外来には自宅での温水療法を推進したこと、一方陸軍では設備上お風呂に入るということはなかったことにあった。
お風呂やサウナによって体温を調整することが免疫細胞の活性化を高めるという事例を明確にし、現状への示唆やヒントを示した。Dr Seheultはまた、動画をアップロードし始めた初期のころから、免疫力に作用する睡眠の重要さも非常に分かりやすく数回にわたり説明している。
また、上記の100年前の報告書を発表した医者が、電子顕微鏡やDNAに関する知識もまだなかったころから、感染拡大阻止には、隔離や社会的距離の確保などが最重要であることを訴えていたことに言及している。この温水療法が医療現場から忘れられるのは、1950年代。梅毒治療薬としてのペニシリンが発見された以降という情報も、私には非常に興味深かった。
ちなみにDr Seheultは、温冷療法に関するほかの動画の中で、日本人のお風呂に入る習慣についてちらりと触れている。
私の場合、体調悪化の3原則要因がある。1.米やパンを中心にした朝ご飯を3日連続食べる。2.3日連続睡眠不足 3.朝シャワーだけで、夜3日連続お風呂に入らない、、、である。Dr Sehueltの心地よい声に聞き入りながら、これらいずれも免疫にかかわることだと非常に納得できる。