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As of 8 May, 2020

IMG_4182[1]COVID-19 実質ロックダウンに突入してからちょうど7週間がたった。5月8日(金)、シドニーは本来は冬に向かう季節ながら、このところ、日中は初夏のような陽気で、うっかりするとCOVID19ってなんだ????の錯覚に陥るほど巷は平安で穏やかで、リラックス感が満ちている。先ほど、食材や生活品もろもろを買いに歩いて10分ほどの地元中心エリアに出かけて実感したところ。

そのひとつの理由として、政府ガイドラインに沿うことで失職したり収入が激減した人々への経済的救済が実働していることも背景にあると思う。政府済策がいくつかある中、ロックダウン期間中に稼働できず、賃金支払いに困窮しても社員を解雇せず、雇用維持を可能にすることを目的にしたJOB Keeper という制度は、見事なほどスムーズに、短期間にオンラインで起動し、実行された。住宅賃貸に関しては、モラトリアム期間として、少なくとも9月まで、家主はCOVID19の経済的打撃で家賃が支払えなくなったテナントを排除してはいけないというルールも設定された。

アジア人に対する差別的事件に関するニュースも過去、2,3件、報道されたことはあるが、あくまでも相当極端な、全く無知で破廉恥な犯罪者的加害者のケースという印象。先ほど、買い物帰りに信号待ちをしていたら、小柄な70代後半とおぼしき白人の女性が近づいてきて、アジア人100%の私に道を尋ねた。お互いマスクもしていないし(こちらでは一般的な暮らしの中では健康である限りマスク着用は推奨されていない)、Social Distanceに慣れてしまった私の方が一瞬、どぎまぎ。「私が万が一無症状ウィルス保持者だったら、おばあさん、危険ですよ!」と心の中でつぶやくと同時に、「ああ。そう、これが私たちの普通の日常」と心が温かくなって、信号は青になったが、道路を渡る代わりに、おばあさんの探しているお店の方向へ途中まで肩を並べて歩いた小さな親切満足感。

確かに、3月後半から突如、セラピーワークが不可となり、Stay Homeでそれまで毎週必ず交流していた友人知人との行き来もできなくなり、当初2週間ほどは、精神的な興奮もあってか、毎日家の中でも何かとこれまで手薄になっていたことなどに集中的に取り組む意欲も気力もいっぱいだったが、3週目になると、ポジティブ感が音を立てて崩壊するのを実感。今日は何をしようかと途方に暮れるというより、無気力感が頭角を現しだした。これはまずいかも、、と思っていたら、セラピー業務と並行で続けてきた翻訳の仕事がにわかに忙しくなって、ノルマの津波にのみこまれ、連日あくせくPC前で葛藤している間に、4月17日、政府はプロフェッショナルサービスとしてのレメディアル・マッサージセラピーの稼働を認可。早速、レギュラークライアントの約半分が、施術再開を希望し、徐々にエンジン点火。来週月曜日、5月11日から、いよいよ病院内クリニックも再開の運びとなっている。病院内クリニック再開に当たっては、厳しい感染防止・予防策の実行が義務付けられているが、こうしたメジャーは、オンコロジー・マッサージのトレーニングで十分に訓練を受けたことなので、まったく不安もなければ、苦にもならない。どちらかというと、この1か月余り、これまではとは全く異なる視点から日々の暮らしを眺めたり、無理して働くということが一切ない時間になれた分、病院と訪問セラピーと、引き続きの翻訳業務と、全部ちゃんとこなせるかな、、と一抹の不安の今。

COVID19メジャーは、まだまだ継続される見通しだけど、この経験はやはりものすごく貴重だったと思う。もしかして、これはエピローグ、もっと何かとても重大な何かに向けて、それぞれの国が、国民が、コミュニティーが、大規模な犠牲をあえて飲み込んで、一丸となって停止するという予行練習をさせられているんじゃないかな、、と都市伝説的な妄想も沸々。TVのCOVID19関連ニュースのToo Muchを避けて、それ系YouTubeを見すぎた影響か。。

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